「浪花家総本店」は、1909年(明治42年)に東京・麻布十番で創業した、日本で初めてたい焼きを販売したと言われる老舗です。創業者の神戸清次郎氏は、当時の西洋菓子の影響を受けつつ、日本人が親しみやすい形と味に工夫を加え、鯛の形をした焼き菓子を考案しました。当時は景気の良い鯛の形が縁起が良いとされ、瞬く間に評判を呼びました。これが「たい焼き」の元祖とされ、麻布十番の名物として知られるようになりました。
浪花家総本店のたい焼きは、創業当初から続く「一丁焼き」という伝統的な焼き方で作られています。職人が一つ一つ鉄製の焼型を使って焼き上げるため、手間がかかりますが、外側はパリッと香ばしく、中にはたっぷりの甘さ控えめの自家製あんこが詰まった独特の食感と風味が特徴です。一般的な大量生産型のたい焼きとは異なり、機械化をせずに一丁焼きを貫くことで、手作りならではの味と香ばしさを守り続けています。
昭和時代には「およげ!たいやきくん」という曲が大ヒットし、浪花家総本店もその影響で一層有名になりました。たい焼き界の「元祖」として多くのメディアに取り上げられ、遠方からも観光客が訪れる人気スポットとなりました。現在も、「麻布十番のたい焼きといえば浪花家総本店」と称されるほど多くの人に愛され、行列ができることも珍しくありません。
また、浪花家総本店は伝統の味を守りつつ、新しい試みにも挑戦しています。近年ではたい焼きの他に、アイスモナカやあんず入りのたい焼きなど、オリジナルのスイーツメニューも提供しており、地元の人々や観光客からも高い評価を受けています。100年以上の歴史を持つ浪花家総本店は、麻布十番の風景の一部として地域に根付いており、古き良き味わいと新しい挑戦の両方を兼ね備えた名店です。
浪花家総本店から麻布いちまるは徒歩3分↓
スマートフォンの方は上記の地図をタップするとお店までの道のりが出ます。是非ご利用ください。
都営南北線、大江戸線、麻布十番駅徒歩1分
TEL03-6809-4976
営業時間17時~23時(22時フードラストオーダー、22時30分ドリンクラストオーダー)
定休日 年末年始
喫煙
カード、PAYPAY決済可能
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能です
登録番号:T301040113016
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